新人介護士の夜勤、またはある程度入居者数の多い施設での夜勤は、2人以上の体制で行われます。新人介護士はベテラン介護士と組んで夜勤の仕事を覚える必要があり、入居者数が多い施設では1人では緊急時に適切な対応ができない可能性があるためです。しかし、忙しくなる前に互いのコミュニケーションが不足していると、思わぬことで人間関係にヒビが入ってしまうこともあります。
まず、仮眠・休憩中の判断基準です。相方が休憩に入るタイミングでは、2人体制でも1人で対応する必要があります。休憩自体そこまで長時間取れるものではないからこそ、休む時はしっかり休みたいものです。だからこそ、事前に「こういう時には起こしていいか」についてきちんと擦り合わせておきましょう。些細なことで起こし過ぎてしまうと、休めないストレスも相まってギスギスとした空気感になってしまいます。
続いて、新人介護士にとって悩ましい質問のタイミングです。夜勤は常に忙しい訳ではありませんが、いつ忙しくなるかが読みにくい業務です。その上、判断を間違えると人手が少ない分リカバリーに手間取ります。判断ミスを減らす為にも、忙しくないタイミング、先輩の休憩終わりのタイミングなどを見計らって、相談することをためらわないようにしましょう。
逆に、忙しいタイミングでの質問は、緊急性が高くない限りはNGです。「今、必ず答えが必要な質問か」を考え、その判断がつかない時には「〇〇の判断について聞きたいのですが、後でも大丈夫でしょうか」と確認しましょう。